結論とまとめ
この連載のChapter 03, Section 03-02、03-03では利益が出る可能性が示唆されました。
学習データ | テストデータ | |
---|---|---|
二連複 | 8.60 | 3.09 |
二連単 | -3.09 | 30.79 |
三連複 | 10.10 | 7.60 |
三連単 | 0.0 | 40.2 |
驚くべきことに、単勝以外のチケットではテストデータの利益がプラスだったのです。
しかし、時間経過ごとの利益の推移をみると、安定的な利益を得られているとは言えませんでした。
下のグラフは、横方向に日付に対応したチケットごとの利益を記録し、積算したものです。(時間経過に対する資産の推移だと思ってもらって構いません)
![](https://emoclework.jp/wp-content/uploads/2024/05/image-49.png)
いくつかの実験を元に、このような利益が出た原因は次のような物があると考えています。
- 賭ける人数が少ない
- PIST6の知名度が低く、賭ける人数が少ないためオッズが不安定であり、たまたま利益が出た。
- 分析者が少ない
- 競馬を機械学習で分析することは多くの人が手を出しており、オッズが安定してしまうため、利益が出ない。一方、PIST6は分析する人が少ないため、オッズが不安定であり、利益が出た。
- データが少ない
- 2023年1月1日以降のデータをテストデータとして分析しましたが、これが少ない可能性、もしくはチャンピオンデータな可能性があります。偶然利益が出た可能性があります。
これらの要因は時間経過で解決されるため、今後も利益が出ることは保証できません。
また、最初に示した「儲からない競馬予想AI」にても話しましたが、この連載を読んで同じことをする人や、同じような分析をする人が今後増えると思いますので、オッズは儲からない方向へと収束すると考えられます。
一方で、オッズのブレが激しく、PIST6では利益がでる可能性があるということも示唆されました。
競馬と違い、競合相手がいない状態であれば、安定的な利益が生み出せるかもしれません。